第壱章 平和な世界イクセリオン -Peace is not
happiness-
Overture 伝承
世界は一つだった。全ての生物が共存する争いのない世界だった。
けれどもそんな世界も終わりを告げる。
やがて世界に生きるヒトは互いに争い合うようになり 世界は平和とは呼べないモノへと変わってしまった。
その時 世界に『神』が降臨し 無力だった少女を『神子』として世界を六つに分けさせた。
シノビや龍神や鬼神が住む世界『レイスタンス』 、自然を司る精霊が住む世界『フェネレイター』、エルフや獣が住む世界『レミネー』、 意のままに機械を操る者達が住む世界『ヒューマンズ』、無力な人間が住む世界『イクセリオン』、 神が住む世界『ユートピア』
。
六つの世界に分かれたヒトの繋がりが絶えぬよう、神は無力だった人間に『召喚術』を与え 世界の架け橋とした。これをヒトは『世界救済』と呼んでいる。
千年前の世界救済のおかげで世界中のヒトは幸せになったと皆が確信していた。だがそれは平和という名の安寧であり 真の幸福とは異なるモノであった。
平和と幸せは同義ではない。ヒトは千年前の救済の真実を知らぬままに その仮初めの幸せに身を委ねて生きていた。誰かの血と涙の上に成り立つ幸せだとは知らずに。
幸せの基準は星の数ほどにあれど これは幸せの定義となる物語のひとつである。


Next / Home